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ジェルネイルを硬化したあとも表面にベタベタ残っているのは「未硬化ジェル」と呼ばれています。
未硬化ジェルは基本的に最後の段階で取り去るのですが、間違ったふき取り方をしてしまうと、ジェルの表面が曇り、せっかくの艶が失われてしまいます。
そこで、ここでは未硬化ジェルの正しいふき取り方や注意点を紹介します。
未硬化ジェルとは、専用のライトでジェルネイルを硬化させたあとでも、固まらずに残るジェルのことです。
こう聞くとネイル失敗したかのように思えますが、決してそうではありません。
未硬化ジェルは、もともと表面に残ることを想定して作られています。
通常、ジェルネイルは、ベースジェル・カラージェル・トップジェルと、塗り重ねることで深い艶を生み出しています。
その層の間に未硬化ジェルがあることで、重ね塗りするジェルとの接着が良くなる効果があるのです。
こうしたことから、未硬化ジェルを指でさわったりするのはNG。
指の皮脂がジェルにつき、せっかくの艶が曇ってしまいます。
未硬化ジェルと混同されがちなのが、ネイルの「硬化不足」です。
完成したジェルネイルがきちんと固まっておらず、柔らかい状態だった場合のことを指します。
硬化不足はネイルをほどこす過程で、硬化時間が短いなど、正しく硬化できなかった場合に起こります。
特に硬化不足が起こりやすいのが、白や濃いめの色など、使用されている顔料が多いタイプ。
その場合は慌てずに、再度ライトを当ててジェルネイルを硬化させましょう。
トップジェル後、未硬化ジェルをふき取るときには、次の工程を参考にしてみてください。
①ワイプ(コットン)に、ジェルクリーナーなどのふき取り専用溶剤、または消毒用エタノールを含ませます。
②ワイプの角を使い、爪全体が隠れるように置いたら、親指と人差し指を使って上から押さえます。
③爪の根元から爪の先へ、ワイプで一気に未硬化ジェルをふきます。
④ワイプの新しい部分のみを使い、ほかの爪の未硬化ジェルもふいていきます。
⑤爪の表面をさわって、ベタベタしていた場合は再度綺麗にします。
①ふき取り剤は多めに!
最初にふき取り剤をワイプに含ませ、このときは量を多めに、たっぷりと。
溶剤の量が少ないと、未硬化ジェルをふき取りきれずに、ネイルが曇ってしまいます。
②ゴシゴシこすらない!
未硬化ジェルは、爪の根本から先へと、一方向で一気にふき取ります。何度もゴシゴシすると、せっかくふき取った未硬化ジェルがまた爪についてしまいます。
③1度ジェルがついたワイプは使わない!
未硬化ジェルは、毎回綺麗なワイプでふき取りましょう。ワイプを全部交換する必要はありません。ジェルのついていない部分でふき取ればOK。
④未硬化ジェルのふき取りは最後だけ!
未硬化ジェルをふき取る作業は、最後に塗ったトップジェルのときのみです。
①硬化時間が短い
硬化時間が短いとジェルがちゃんと固まらないため、未硬化ジェルをきちんとふき取ったにも関わらず、ベタベタと柔らかいままなことがあります。再度硬化を試みてみるのがおすすめです。
②ふき取り剤の量が少ない
ワイプに染み込ませたふき取り剤が少ないと、未硬化ジェルが綺麗に取れずに残ってしまうことがあります。ワイプをきちんと湿らせて、ふき取り剤で爪全体をしっかりと覆いましょう。
③ふき方が弱い
未硬化ジェルのふき取り剤もさまざまですが、メーカーによっては少し強めにふき取らないと残ってしまうことがあります。もし、1度で綺麗にふき取れなかった場合は、同じようにもう1度繰り返してみてください。
④ジェルとふき取り剤が合っていない
未硬化ジェルが綺麗にふき取れないときには、ふき取り剤の種類とジェルのメーカーが合っていないということもあります。ジェルネイルとふき取り剤を同じメーカーにするなどして対応してみましょう。
未硬化ジェルのふき取りを始め、ジェルネイルは失敗も含めて経験が糧となります。失敗を怖れることなく実践していきましょう。そして実践と同時に、正しい知識を身に着けることもネイリストにとっては必要不可欠な事柄。講師のテクニックを間近で見たり、わからないことにもしっかりと答えてくれるネイルスクールなど活用し、正しい知識と技術、そしてスキルをどんどん磨いていきましょう。