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ネイルと一口でいっても、その中にはさまざまな種類があります。例えば、ジェルネイルにはソフトジェルやハードジェルといった種類があり、その中でもさらに細かく分けられています。他にもスカルプチュアの種類、ネイルケアの種類、ネイルの形の種類といったように、ネイリストとして働く上ではさまざまな内容について知っておく必要があるといえるでしょう。
そこで、この記事では、ネイルに関するさまざまな種類についてご紹介していきます。
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ジェルネイルとは、樹脂を爪に塗ってUVライトなどを使い硬化させるのが特徴。表面がツヤツヤに仕上がるため、柄を入れたり、メタルパーツ、ホログラムを入れても非常に美しいできあがりになります。仕上がりの美しさとともに、非常に持ちが良いのも特徴。通常のマニキュアのように時間が経過すると剥がれ落ちてくることもなく、水仕事も問題ありません。
このような理由で、ネイルを楽しみたい人に非常に人気が高まっている施術です。
ソフトジェルは、ジェルネイルの種類のひとつ。近年ではネイルサロンで使用されているものの多くがこのソフトジェルです。色のバリエーションが非常に豊富なので、希望の色を選べるのがメリット。また、見た目も薄づきなので、自爪に近い感覚があり、オフするときにも比較的楽という特徴もあります。
自爪を生かしながらもおしゃれなジェルネイルを楽しみたい、と考えている人におすすめ。また、爪にジェルを乗せているという感覚が苦手な人にも向いています。
ソフトジェルにもさまざまな種類がありますが、その中でも有名なもののひとつがカルジェル。質感が柔らかく、爪に与えるダメージが少ないといわれています。また、柔らかい特徴があることから、折れにくい・ヒビが入りにくい・浮きにくく長持ちしやすいという特徴もあります。
さらに、専用の溶液を使ってオフできる「ソークオフジェルネイル」である点も大きな特徴。オフする際に表面を削る必要がないため、必要以上に爪を痛めることもありません。
バイオジェルもソフトジェルのひとつ。カルジェルと比較すると硬い素材が用いられていることから、少し長さを出したいときに用いることもできます。
また、バイオジェルも専用の溶液でオフできるため、必要以上に爪を削る必要もありません。軽いつけ心地なので、まるで自分の爪のようだと感じる人も多いでしょう。ツヤが非常に長持ちする、という特徴や、素材が硬いために自爪を保護できるというメリットもあります。爪が弱い人におすすめのジェルといえるでしょう。
パラジェルは、爪にジェルを乗せるときにサンディング(爪の表面を削ること)をしなくても良いジェルとして有名ですが、扱いが難しいことでも知られているものです。ただ、高級な顔料を使用していることから非常に発色や色持ちが良く、人気のジェル。カルジェルよりも柔らかい素材でできています。
爪を削る必要がないため、爪が傷んでしまっている人や爪がもともと薄い人でも、多くの場合施術が可能という点も大きなメリットです。
ジェルネイルのひとつであり、ソフトジェルよりも前から使われてきたものです。特徴は強度があり、割れたりヒビが入ることがあまりないという点。そのため、長さや高さを出すためによく使われています。また、長さを出すことで爪の面積が大きくなるため、アートの幅が広がるというメリットも。
ただし、ソフトジェルのように溶剤で除去できないため、やすりなどで削り取る必要があることからオフするのに手間がかかるという面もあります。
スカルプチュアとは、爪を長くする技術のこと。この技術により、自爪が短かったとしても好みの長さや形にしてアートを楽しむことができるようになります。
もともとスカルプチュアは、爪が弱かったりかけやすいことで悩んでいる人のために開発された技術。そのため高い強度があり、簡単に割れたりすることはありません。爪の補強だけではなく、長さを出した爪の上に3Dアートなどを行う場合も。オフする際には長さを出した部分を削ったり、専用溶剤を使用していきます。
アクリルパウダーと溶液を混ぜて作ったミクスチャーを爪に乗せて長さを出すものです。ジェルネイルと比べて高い強度を持っており、折れにくい・割れにくいという点が特徴。作れる形状の自由度が高いため、シャープな形も作りやすいというメリットもあります。
ただし、思い通りの形を作るにはかなりの技術が必要です。オフする際には溶液で除去し、溶け切らなかった部分があるときには、ファイルで削ることによって元の状態に戻します。
ジェルスカルプチュアは、ジェルを用いて長さ出しをすることです。ジェルネイルの中でも硬く強度が高いハードジェルを使って長さを出していくことになりますが、アクリルスカルプチュアほどの強度はありません。そのため、長さ出しできる範囲は大体5mm程度。ナチュラルな爪の長さを出したい、と考えている人におすすめ。
また、ジェルスカルプチュアの場合は透明度が高いため、美しいクリア感のある仕上がりになります。
ネイルサロンでは、ただ単にポリッシュカラーやジェルネイルを施すだけではなく、ネイルケアもメニューとして用意しています。このネイルケアは、爪を美しく見せるだけではなく、爪を健康に保つためにも大切なメニュー。例えばリムービングやファイリング、甘皮ケアなどといった内容があります。
「ネイルケアはネイルアートの基本」といわれていますので、その重要性を理解し、やり方をしっかりと身につけておく必要があるでしょう。
リムービングとは、ポリッシュカラーをオフすること。小さくちぎったコットンにリムーバーを含ませ、爪の上に2分ほどおいた後、乾いたコットンで包むようにして一気に拭き取ります。この時のコツは、爪を痛めないようにゴシゴシとこすらないで優しく落とすこと。
また、リムービングを行う際には、完全にポリッシュカラーをオフした後に爪や肌が乾燥しないよう、ネイルオイルやハンドクリームを用いて保湿をするのもポイントです。
ファイリングとは、爪の長さを整えていくケアのこと。ネイルサロンでは「エメリーボード」や「ネイルファイル」と呼ばれるやすりを使って丁寧に長さと形を整え、「スポンジバッファー」を使って表面を磨きます。爪の形はスクエア(四角)やスクエアオフ(スクエアの角に丸みを持たせた形)、オーバル(卵型)などがあります。
美しい仕上がりにするポイントは、「左右対称」にするということ。また、ファイリングをするときには力を込めすぎないようにすることも大切です。
爪の根元にある爪と皮膚の間にある皮を甘皮と呼びますが、この部分を適切にケアしておくとネイルをきれいに見せることが可能になります。加えて、ネイルの持ちも良くなるというメリットも。そのため、ネイル施術の前には必ずといっていいほど行われているケアです。
ケアを行う際には、キューティクルリムーバーやキューティクルプッシャー、ウッドスティックなどを使用することで、指を傷つけないように優しく丁寧に甘皮を除去していきます。
ネイルの形にはさまざまな種類があります。爪の形ひとつで手もとの印象が大きく変わってきますので、どのような形にするかも重要なポイント。もちろん、どんな形が好みかといった面も大切ですが、手の大きさ・指の太さ・もともとの爪の形などに合った形に整えることで、手もとを美しく見せられるようになります。
形状によってさまざまな特徴がありますので、代表的な形と、どのようなメリット・デメリットがあるのかをご紹介します。
オーバル型はサイドを削り、爪の先を丸くするデザイン。女性らしい印象を与えられるとともに指が長く見せられる効果があるので、幅広い人から好まれる形でもあります。ただし、スクエア型やラウンド型と比べると強度がやや弱いという面もあります。
ラウンド型は、サイドが直線で先端を丸く整えるデザインです。スクエア型の角を取り、全体的に丸みを帯びた形に仕上げていきますが、ポップな印象を与えることができます。短めのネイルで可愛らしさを出したい場合には、ラウンド型がおすすめ。
爪を四角形に整えるのがスクエア型のデザインです。スクエア型は強度が高いのが大きな特徴なので、爪が割れるのを避けたい、といった場合におすすめ。さらに、爪の表面積が広くなるので、アートを楽しめるデザインでもあります。
ポイント型とは「とんがり型」とも呼ばれる形です。オーバル型をより中央に向かって尖らせたようなイメージです。スカルプチュアなどで人気の形で、個性的・大人っぽさを演出できます。ただし他の形と比べて強度が弱い面もあります。