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日本では大人気のネイルですが、実は海外でもネイルは大人気。アメリカやヨーロッパなどでは、今やファッションの一環として、日本以上にネイルが社会に浸透しています。
それほど多くの人たちから親しまれているネイルだからこそ、海外のネイル先進国でネイリストとして働くためには、その国の国家資格などのライセンスが必要。「私も海外でネイリストとして働きたい!」と日本人が望んでも、その国のライセンスを取得しなければ働くことができません。
日本人は繊細で細かい作業が得意なので、海外では日本人ネイリストが重宝される傾向があります。短期間で人気ネイリストになることも、夢ではありません。
知名度が上がってくると、有名人から指名が入ることもあります。たとえばLAで人気の日本人ネイリスト「Britney TOKYO」さんは、Instagramを通じてアリアナ・グランデから指名が入りました。
その国のネイリストライセンスを取得することに加え、後述する就労ビザやワーキングホリデー等、働くための条件を整える必要があります。
流暢な外国語を話す必要はありませんが、接客のために最低限必要な外国語を覚える必要はあるでしょう。
ネイル先進国の多くでは、ネイリストのライセンスを取得しなければ、ネイルの仕事をすることができません。
たとえばアメリカの場合には、州ごとに異なるネイリスト試験が用意されています。その州のネイリスト試験に合格した人は、その州のみで働くことができます。
またはオーストラリアの場合には、ネイルの国家資格に合格することで、ネイリストとして働くことができるようになります。
なお、アメリカでもオーストラリアでも、スクールに通って所定のカリキュラムを修了しなければ受検資格が与えられません。
海外のネイルの資格を取得したとしても、それだけで海外でネイリストの仕事をできるわけではありません。そもそも「海外で労働をしてお金をもらう」という前提条件を整える必要があります。その主な前提条件が次の2つになります。
一般に、海外で日本人が働くためには、現地の就労ビザが必要になります。ただし、単に現地の資格を取ったというだけでは、就労ビザを取得することは困難でしょう。
国際コンクールでの優勝経験があったり、世界的に有名なアーティストのネイルを担当した実績があったりなどすれば、「特殊技能」が認められて就労ビザを取得できるかもしれません。
あるいは、日本人が多く訪れる現地ネイルサロンに就職をすれば、日本語を話せること自体が「特殊技能」として認められ、就労ビザが与えられるかもしれません。
海外での休暇を楽しみつつ、その間の滞在資金を稼ぐために一定の就労が認められている制度を、ワーキングホリデーと言います。日本とワーキングホリデーの協定を結んでいる国であること、年齢が18~30歳であること、期間を1年間までにすることを条件に、一生に一度だけ利用できる制度です。
海外でネイリストとして働くならば、ネイルが未発達の国ではなく、ネイルが文化の中に浸透している国を選んだほうが良いでしょう。具体的には次のような国です。
アメリカはネイルの本場。就労ビザを取得することが難しいので、国際コンテストなどで着実に知名度を上げていきましょう。
なお、アメリカ人と結婚して永住権を取得すれば、特にハードルなく現地でネイリストとして働くことができます。
アメリカほどネイリストの地位が高いわけではありませんが、就労ビザを取得しやすいことやワーキングホリデーの受け入れ国としてメジャーであることなどを理由に、ネイリストとして働く日本人も多いようです。
イギリスやフランスなどもおすすめですが、アメリカと同様、就労ビザを取得することは簡単ではありません。