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ネイリスト技能検定試験3級について

ネイリスト技能検定3級とは

ネイリスト志望の人が最初に受ける資格取得試験です。実施されるのは一年に4回(1月、4月、7月、10月)で、チャンスが多いのが特徴です。ネイルの基礎知識を試される試験で、義務教育が修了していれば受験することができます。内容は、ネイルケアの基本に関するものなので、比較的簡単です。実技と学科があり、最近は、実技が少し難しくなっているようで、学科はほぼ100%合格でも、実技は75~80%に落ちています。何事も基礎が大事ということで、おさえておきたいところです。

ネイリストになるための第一歩ともいえる試験ですが、3級だけでは「ネイルの基礎知識を身に着けた人」という認識です。プロのネイリストを目指すのであれば、確実に合格して2級、1級と受験していきましょう。

ネイリスト技能検定3級の試験内容

実技試験の内容(合計80分)

事前審査(10分) テーブルセッティング&消毒管理
モデルの爪の状態
実技(70分) ネイルケア
カラーリング
ネイルアート

筆記試験の内容(合計30分)

出題形式 択一問題
マークシート
出題内容 衛生と消毒
爪の構造(皮膚科学)
爪の病気とトラブル(爪の生理解剖学)
ネイルケアの手順、など
出題言語 日本語北京語韓国語英語

採点基準

チェックポイント 事前手入れ/テーブルセッティング&消毒管理/モデルの爪の状態
ファイルエメリーボードの扱い方
ラウンド 仕上がり
プッシャーの使用方法
ニッパーハンドリング
クリーンナップ仕上がり
カラー表面 色むら
カラー/ラインどり
ネイルアート
全体の仕上がり

合格ライン

実技試験 50点満点のうち38点以上
筆記試験 100点満点のうち80点以上

【引用元】

    • ネイリスト技能検定試験試験要項/2021年冬期(3月実施)
      http://www.nail-kentei.or.jp/kentei/pdf/youkou_01.pdf
    • ネイリスト技能検定試験 3級実技採点基準
      http://www.nail-kentei.or.jp/about/pdf/saiten3.pdf

ネイリスト技能検定3級の試験の注意点

ネイリスト技能試験3級は比較的簡単な試験とはいえ、不合格者もいます。合格するために、注意したい点をいくつか紹介します。

まず、採点は減点方式で行われるため、満点を目指すというよりも、いかに減点されないようにするか、ということに注意すべきです。手指の消毒やテーブルセッティングなどは配点が5点ありますが、不備があれば1~5点の減点になる可能性もあります。試験の実技採点基準などに目を通し、どこをチェックしているのか把握して準備することで減点を減らすことができます。

不合格になる要因として、些細なことで「失格対象」になっている場合があります。その一例を紹介しますので、注意してください。

基本的なことですが、遅刻や私語です。特に私語は、カンニングとみなされれば失格対象になります。また、キューティクルオイルや爪磨きシート、ドットペン、キッチン用品など、使用禁止の道具の持ち込みは事前審査の段階で失格になりますので、当日使用できないものは持ってこないようにしましょう。

実技試験中の注意点は、制限時間内(70分)の間に全行程を終えることと、ネイルを施す手指の間違いです。緊張で間違えたり、上手く時間内にできなかったりすることはありますが、日ごろからタイマーを使った練習をして、心の準備もしておきましょう。

ネイリスト技能検定3級の試験対策

筆記試験対策としては、毎回「ネイリスト技能検定試験公式問題集」から出題されるので、テキストを使って何度も問題を解いて覚えるのが良いでしょう。

対する実技ですが、練習は、「本物の指」を使って行う方が効果的です。当日のハンドモデルと時間が合わないときは、自分の指でも練習しましょう。

通信教材についている手の模型と本物の指では爪の大きさも違い、ポリッシュのにじみ具合も違うので、どちらかだけでは調整が難しいためです。実技試験は本物の指で行います。模型と実際の指の練習割合は半々くらいでやりましょう。

実技試験は時間制限があり、オーバーすると失格対象になってしまいます。練習のときからタイマーを使って、手際よく進める練習もしておきましょう。

独学でも3級の試験対策は可能ですが、必要な道具や、やり方に不安がある場合、専門のネイルスクールの講座を受講するのも必要です。プロのネイリストを目指すには、3級だけではなく、その先の資格試験も合格しなければなりません。

独学で一度ついてしまった癖や苦手な項目の克服などは、自力だけでは難しく、基礎の習得にも余計な時間がかかってしまうこともあります。専門のネイルスクールで、道具の扱い方や手順など、正しい方法を学んで試験に臨むことで、試験に対する不安も少なくなるのではないでしょうか。

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