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ネイルは、理容師や美容師、エステティシャンなどと同じように、お客さんの体に直接触れて行う施術の一種です。体に触れる以上は、お客さんから求められるネイルサービスを提供するだけではなく、お客さんに健康被害を与えないよう公衆衛生の意識を持って施術を行わなければなりません。
そのような目的を実現するためにJNAが設けた資格が、ネイルサロン衛生管理士。JNAが定めた「ネイルサロンにおける衛生管理自主基準」に関する知識・技術が問われる検定試験です。
2020年12月末現在、ネイルサロン衛生管理士の有資格者の数は75,875名となります。
18歳以上の年齢の人であれば、誰でも受験することができます。ネイルサロン等での実務経験は問いません。
試験を受けるためには、JNA認定校で講習・セミナーを受講する必要があります。講習内容は次の通りです。
第1部の講習を受講したのち、第2部の確認テストに合格した人にネイルサロン衛生管理士の資格が与えられます。
一般価格は10,560円、JNA会員価格は6,160円となります。JNA会員としての加入手続きをしていなくても、JNA認定校の在籍生や卒業生にはJAN会員価格が適用されます。
JNAの公式HPで講習・試験の日程や会場を確認のうえ、希望する会場に直接連絡して申込みをします。
なお、在籍しているスクールや卒業したスクールがJNA認定校の場合、特別な理由がない限り、自校に申し込んだほうが良いでしょう(JNA会員割引が適用されるため)。
ネイルサロン衛生管理士の資格を持つことで、具体的な仕事の範囲が広がるわけではありません。ただし、サロンでネイリストとして活躍したいのであれば、衛生管理の専門知識を持ったネイリストのほうが、お客さんからは信頼されることでしょう。サロン側にしても、ネイルサロン衛生管理士の有資格者がいれば、頼もしいはずです。
なお、ネイリストとして独立開業を予定しているならば、ネイルサロン衛生管理士は必須の資格と考えておいたほうが良いでしょう。
ネイルサロン衛生管理士の「認定証」は、JNA事務局に手続きを新生することにより再発行してもらうことができます。「認定証」を紛失した場合には、速やかに再発行手続きをとりましょう。