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エデュケーターとは、特定のネイルメーカーが開発・販売しているネイル関連商品を普及させる人材のこと。商品の知識や使い方などの教育活動・宣伝活動を行うネイリストがエデュケーターです。
エデュケーターになるには、まず各メーカーが行っているエデュケーターの試験を受けることが必須。何段階か用意された試験をクリアして、一定のレベルに達した段階で、そのメーカーのエデュケーターとして活動できるようになります。
なおエデュケーターという仕事は、ネイル先進国のアメリカでは随分前から一般的でした。逆に日本ではあまり知られていない仕事でしたが、ジェルネイルが世間に定着してしばらく経ったころから、徐々に日本のメーカーでもエデュケーターの存在が一般的になってきました。
後述しますが、エデュケーターの資格の難易度はメーカーによって様々です。筆記のみで簡単にエデュケーターの資格を取得できるメーカーもあれば、実技・面接・デモなどが課されるメーカーもあります。人気のあるメーカーのエデュケーター資格は、合格の難易度が高い傾向があると考えておきましょう。
エデュケーターの仕事は、自分が所属するメーカーのネイル関連商品の知識・使い方などを、様々な会場でデモンストレーションすること。デモンストレーションを通じ、その商品の魅力を広く認知させて販路拡大へとつなげます。メーカーの公式セミナーやネイルエキスポのブースなどでネイルを行っている人がエデュケーターです。
簡単に言えば、エデュケーターはメーカーの宣伝要員ということ。本来であれば宣伝活動はメーカーの社員が行うわけですが、人員的に限界があることから、商品知識を持った一般ネイリストの力を借りて宣伝活動をしているということです。
エデュケーターの資格を取得すると、様々なメリットを得ることができます。主なメリットを5点ほど見てみましょう。
エデュケーターの資格取得の動機として最も多いのが、メーカーの商品を割安で買える、ということ。特にジェルの仕入れ原価はとても高いため、割安で商品を買えることで、大幅な経費節減につながります。
ちなみに多くのメーカーでは、エデュケーターの有資格者は「20%OFF」で商品を購入できるようになるそうです。
エデュケーターは商品の宣伝要員でもあることから、必然的に、最新の商品の情報をいち早く強いることができる立場でもあります。新商品を速やかに導入すれば、他のサロンとの差別化にもつながることでしょう。
ネイリストとしての収入のほか、エデュケーターとしての収入も手に入ります。トータルでの収入が上がる可能性があるでしょう。
エデュケーターとしての経験を武器に、ネイルスクールの講師として活躍する人もいるようです。経験を活かすことで、多くの生徒にとって「分かりやすい授業」を提供できることでしょう。
エデュケーターの資格は各メーカーが独自で設定しているものなので、メーカーにより難易度や取得までの流れが大きく異なります。一般的な大手メーカーでは、次のような流れで資格を取得することになるようです。
複数の段階・ステップを経てエデュケーターの資格を取得する流れとなりますが、資格取得までに要する時間は、トータルで6~40時間ほど。小さなメーカーよりも大手メーカーのほうが、資格取得までに多くの時間がかかる傾向があります。
なお資格取得には5~25万円ほどの受講料がかかりますが、資格を取得後はそのメーカーの商品を割引で購入できるため、決して高い受講料ではありません。